大分県では唐揚げの他に『とり天』という名物料理が存在します!!!
唐揚げよりさっぱりさっくり食べられるとり天と、とり天発祥と言われる老舗料理店を余すことなくご紹介します!!!
とり天とは?

そもそもとり天とは何か・・・それは鶏の天ぷらです!!!
鶏肉(むね肉がメイン)を縦長くそぎ切りにして、だしに漬け込み、てんぷら粉で揚げる料理です。
丸く揚げているお店や、漬け込むタレはお店によって様々です。
とり天はそのままでも美味しくご飯に合いますが、ポン酢につけたり、からしをつけたり、大分名産のカボスをかけたりして食べるので、おつまみにもピッタリです!
大分県では、鶏肉の消費率が日本一と、鶏肉料理ならどの県より美味しく作れる県だとわたしは信じています!!
とり天発祥の東洋軒

とり天発祥のお店は諸説あります。
ただ、有力候補の別府『東洋軒』を今回はご紹介します!!
味も歴史も間違いないレストラン

大正15年4月1日、大分県の別府市に大分発のレストラン東洋軒が開業されました。
料理長は『宮本四郎』という料理人・・・これがまたすごいお人なんです・・・
1.神戸オリエンタルホテルにて川崎藤太郎に師事
2.東京三田「東洋軒」にて勤務
3.帝国ホテル
4.帝劇有楽座
5.大阪ホテル
6.台湾総督府鉄道ホテルの司厨長を務める
7.亀の井ホテルの司厨長を10年間
8.大分発のレストラン東洋軒をオープン
9.鹿児島・宮崎大演習時の天皇料理番を務める
6の台湾総督府鉄道ホテルへは、日本の料理人代表としていかれたそうです。
そこで、大正天皇が訪れる際のコック長に抜擢されました。
9の天皇料理番の際には東京・東洋軒にてシェフを務め天皇料理番をしていた「秋山徳蔵」に依頼され料理をすることになったそうです。
東京三田・東洋軒とは、明治30年に伊藤博文などの勧めで開業した日本洋食発祥とも言われる、西洋料理店で、政治家や宮内庁も御用達の格式あるレストランなんです。
そんなレベルの高い料理をシェフが作り上げたメニューを手ごろに食べられるなんてありがたいことです。
なぜ別府に?

宮本四郎氏は関東の茨城出身なのです。
それがなぜ大分県別府にお店を開いたのでしょうか??
それは、前回別府観光についての記事に書いた「油屋熊八」が大いに関係しているのです!
宮本氏が体調を崩されたことがあったそうで、病気療養の為別府を訪れます。
そこで、目を付けたのが別府を盛り上げることには抜かりのない油屋熊八!!!
元々知っていたかは不明ですが、別府を訪れた宮本氏を何度も口説き落とし・・・
見事『亀の井ホテル』初代料理長として、招かれました!
とり天の誕生

亀の井ホテルで料理長を務め、その中で自身も台湾などのシェフからたくさん学ぶ料理もあったそうです。
数年間、料理長を務めたのち宮本氏は別府市に大分県初の本格レストランを開業しました。
お店は、東京・三田の「東洋軒」から名前を付けました。
昭和初期、東洋軒にも唐揚げもメニューにありました!
しかし、当時の鶏は硬く、唐揚げには骨もついていたため女性には食べずらい・・・
そこで宮本氏が考案したのが鶏をそぎ切りして平らにし、天ぷら粉を付け、硬くならないように短い時間で揚げる。
『鶏ノカマボコノ天プラ』として誕生したのが、現在のとり天と言われています!!
鶏ノカマボコノ天プラは、瞬く間に人気になりたくさんのお店で作られ、今では大分名物として全国に知られるほどになりました!!!
衣でカサ増しができるので、家族が多く食料が少なかった時代に助かった人も多いんです。
しかし、昭和58年3月9日、東洋軒は火災に見舞われました・・・
木造モルタル4階建てが全勝し、隣接する駐車場、住宅の1部を焼く大変な経験をしました・・・
それを乗り越え、現在は別府市石垣東に店舗を構え、今では行列の絶えないお店として大人気になっています!!
1日400人分のとり天を準備し、1ヶ月7トンもの鶏肉が提供されているそうです!!
2023年11月7日には『オモウマい店』で放送され、更に行列は増え続けています!!
しかし、東洋軒では今やとり天より人気になったのが・・・
駐車場の名物おじさん
今、とり天より注目されているのが駐車場係の中村さん!!!
来た人を楽しませる面白い動作と楽しい声かけに、別府のディズ〇ーランドといえるほどの人気ものになっているのです!!!
自身は質素の生活をして、お給料はほとんどお客さんにあげるお菓子に使っていて、クーラーボックスに冷やしておくという徹底ぶりです!
ラーメン職人だった中村さんは腰を痛めたことによって引退し、駐車場の警備員として病院の駐車場を選びました。
病院ということもあって、来た人を楽しませようとパフォーマンスをしばがら案内をしていました。
亡くなった患者さんも病室から、中村さんの姿に励まされていたということを知り中村さんが思ったこと・・・
「キチンとやれば、人の心を動かす」
ということでした。
そこから、東洋軒の駐車場係をするも旅館などから4度もヘッドハンティングを受けるほどの評判に!!!
パフォーマンスで案内し、お菓子を配る。待ち時間にも楽しませて笑顔を生む。
雨の日には傘をさして、助けることがあれば飛んでいく。。。
朝は早くきて「とり天」の仕込みの手伝いをする・・・。
人として考えさせられる行動ばかりです!!!
それでも中村さんは笑顔でこう言います・・・
『お客様が満足して満足して「来た甲斐があった。」って思っていただけたら、私の喜び。』
東洋軒には中村さん目当てのお客さんも多く「来るだけで楽しくなる」というほど楽しさと愛がたっぷり詰まったパワースポットのような場所となっています!!!
私が行ったときには、平日なのにたくさんの人が待っていました!むしろ、中村さんは日曜日がお休みなので、平日に多いのは納得!!!
少し中村さんの疲れた表情が気になりましたが、いつもの笑顔で駐車場にたっています!!
2024年7月は手首のプレートを外す手術の為、少し休んでおられましたが、またいつもの笑顔でそこに居てくれています!!
大分県別府市石垣東7-8-22
☎ 0977-23-3333
駐車場 60台
営業時間 11:00~22:00
定休日 第2火曜日・年末年始
まとめ
大分県のとり天のことが少しわかっていただけたでしょうか!?
私も定期的に家で揚げますが、やはりお店のこだわりの味と揚げたてにはかないません!!
ただ、家で作った場合には、カボスなどのアレンジにも優しいメニューなので「裏切らない料理」というイメージです!!!
しかし、むね肉でも作れるというのは、戦後戦後だけではなく物価高の令和にもありがたいことです。
宮本四郎氏の愛が未だに人々を助けているという素晴らしい1品ではないでしょうか!!!
おおいたで心も身体も温かく!totonowaでした!!


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